韓国の12月は寒い。体調を崩す時期で、韓国の経済記者に会うと「あの人が危ない」という話が出る時期になった。 そんな中で2019年12月9日、かつて韓国を代表す財閥だった大宇(デウ)の創業者である金宇中(キム・ウジュン=1936年12月17日生まれ)氏が死去した。波乱万丈の人生だった。 韓国企業の成功のキーワードは「スピード」だ。 サムスンもLGも、現代も日本企業をはるかに上回るスピードで成長をした。しかし、大宇ほど猛スピードで成功と転落を駆け抜けた例もないかもしれない。 猛スピードで成功と破綻を駆け抜ける 金宇中氏が、韓国随一の名門高校だった京幾(キョンギ)高校から延世大学経済学科に進み会社員生活を経て「起業」したのは満30歳だった1967年。社名は、大宇実業だった。 資本金500万ウォン(現在のレートは1円=11ウォン)、従業員5人で事務所は10坪(約33.33平方メートル)だった。 衣
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