野良猫を巡るトラブルを防ぐため環境省は、地域住民が協力して野良猫を「地域猫」として管理する活動の支援に乗り出した。各地の自治体の取り組みや成功事例を調べて指針にまとめた。 指針では(1)猫が苦手な人も含めて地域でしっかり話し合う(2)餌はキャットフードのみ。残飯だと人間の食べ物の味を覚えてゴミをあさるようになる(3)害虫の発生につながるので餌や容器は置きっぱなしにしない(4)住民の理解が得られる場所にトイレを作り、定期的に掃除(5)不妊・去勢手術をした猫は耳のピアスなど目印をつける――などを助言している。 指針は、不妊・去勢手術を進め、殺処分される猫の数を減らす狙いがある。猫を飼えないが餌はあげたい人と、住環境を守りたい人の融和にも効果を期待している。 指針は環境省のサイト内の「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」(http://www.env.go.jp/nature/d