L3スイッチは専用の処理ICを搭載しており、ルーティングをハードウェアで行うことで高速な処理が可能だ。その一方で、ハードウェア処理能力の限界を超えた場合の挙動については未知数である。そこで今回は、L3スイッチのハードウェア限界とその限界を超えた時の挙動を調査する。 L3スイッチとPCルータとの違い ネットワークスイッチのスループットを調査せよ【前編】【後編】で行ったL3スイッチ*やPCルータ*の性能測定では、L3スイッチが理論値どおりのスループット*を出していたのに対し、PCルータのスループットは特に負荷の高い状況において、理論値を大きく下回るという結果となった(コラム参照)。 また、フレーム転送処理*におけるレイテンシ*についても、やはりPCルータはL3スイッチと比較して大きく劣っているという結果となった。これは、L3スイッチがフレーム処理をASIC*と呼ばれる専用ハードウェアで行ってい
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