現状のクラウドサービスは、次の3つに大別するのが分かりやすい。仮想マシンやネットワークなどITリソースのみを提供する「IaaS」、これにOSやミドルウエアも加えて提供する「PaaS」、さらに業務アプリケーションも含めて提供する「SaaS」である(図5)。中でも、最も動きが活発なのがPaaSだ。 図5 クラウドコンピューティングの構成要素 そこで、国内で利用できる主要なPaaSの概要をまとめた(表5)。選定に際しては、 仮想化技術を用いてITリソースを月額料金の単位で期間貸しする OSやミドルウエアといったアプリケーションの開発・実行環境も含む 要望に応じて、物理的にパーツを増設するのではなく、論理的なリソースをオンデマンドで割り当てられる の3要件を満たすことを基準とした。 表5 PaaSとしてアプリケーション開発環境を提供するクラウドサービス一覧 (画像をクリックでPDFをダウンロード