「Web担当者フォーラム2016秋」における「お客様が買う理由を、いかに作るか? 『ニーズ対応』から、『ニーズサキドリ』への変革」セッションで、価値づくりのヒントとして、長野県阿智村の地域興しについての永井氏の著書「そうだ、星を売ろう」を題材に、自分たちの強みの見つけ方やバリュープロポジションの考え方などを紹介した。 モノ発想からコト発想へ阿智村の地域興しは観光の取り組みだが、製造業やサービス業にも共通の課題があるという。それは、「モノ発想からコト発想への転換」が必要ということだ。 モノ発想とは「温泉は安さで選ぶ」とか「AとBを比較して、安い方にする」といった考え方だ。何かを基準にして、比較しているのだ。 コト発想の場合、これが「これでなければダメ」となる。たとえばディズニーランドだ。比較の対象がなく、他に代替するものがない。 製造業でも、「他には替えられない、新型が出れば必ず買う」という