ドイツ・アーヘン大学病院で、男性の頭部から摘出された鉛筆=時事 ドイツ西部のアーヘン大学病院は、鼻や目の異常を訴えた男性の頭部から鉛筆が見つかり、摘出したことを明らかにした。鉛筆は15年以上前の転倒時に頭部に入り込んだとみられる。 病院によると、2011年に当時24歳のアフガニスタン出身の男性が診察に訪れ、鼻水が止まらず、物が2重に見えると訴えた。コンピューター断層撮影(CT)で異物が見つかり、摘出したところ、長さ約7センチの鉛筆だった。男性に鉛筆の記憶はなかったが、15年以上前にアフガンの学校の教室で転倒し、大量の鼻血を出したという。 男性は摘出数日後に退院。視力は完全には戻っていないものの、症状は大幅に改善した。治療に当たったフランク・ヘルツレ口腔顎(こうくうがく)顔面外科部長は、鉛筆は鼻から入ったと推測。「鉛筆が目に接触しなかったのは幸運。摘出が遅れていれば敗血症になったかもし