福岡県警小倉北署が傷害容疑などで逮捕した「高田真子(たかだまこ)」と名乗る身元不明の女について、小倉区検は2日、「自称・高田真子」として、傷害と暴行の罪で小倉簡裁に起訴した。 同署は逮捕後、身元につながる情報提供を市民に呼びかける異例の措置を取ったが、有力な情報は得られなかったという。 起訴状などによると、女は8月20日、北九州市小倉北区内で、80歳代の女性に傘などで暴行を加え、8日間のけがを負わせたうえ、止めに入った男性にも暴行を加えたとしている。 女は容疑を認め、取り調べでは出生地や卒業した高校名などを供述。だが、身元に関する内容は全て事実ではなかった。福岡地検小倉支部は簡易鑑定を行い、「刑事責任能力を有しており、身元に関しては意図してうそをついている」との鑑定結果だったという。 このため、同区検は女の氏名のほか、「本籍不詳、住所不定、自称・35歳」として起訴。地検支部は「(女の)意図