騙されたと思って、フルスクリーンで観て欲しい。スマホ? だめだめ。家で一番大きなモニタテレビを用意して下さい。 藝大院の卒展で、初めてこの作品をスクリーン鑑賞したときの衝撃が凄かった。めちゃくちゃ大画面映えしていたのだ。大きなスクリーンにふさわしいアニメーション作品って……緻密に描き込まれた背景美術や美しすぎるキャラクターの作品、CGばりばりのチャンバラ・サイエンス・フィクション、あるいは作家の手触りが伝わってくるような「紙」に特化した匠の極み的アーティスティック作品……だとばかり思っていた。けれど、この作品には驚かされた。YouTubeで観ると、一件コンパクトに思えてしまうんだけれど、これが大スクリーンで解き放たれた途端……その動きの大迫力ぶりに圧倒され、極彩色のグラフィックはさらに映え、完璧にシアターを支配していた。飯田作品では『JAM FISH』のようなセンスの光る作品が僕は好きだけ