文部科学省は、全国の大学の教育内容、学費、卒業後の進路などの情報を一元化したデータベース(DB)の構築に乗り出す方針を固めた。 情報の項目を整理・共通化し、国や大学、関係団体が別々に管理している情報も集約することで、各大学の情報を比較可能な形で公表する。同省は、来年度予算に必要経費を盛り込み、数年後の運用開始を目指す。 大学の情報公開の透明度はまちまちで、入学者数などの基本情報も今春から公表が義務化されたばかり。大学ホームページで情報を「公表」していても、たどり着くのが難しく透明度に問題がある大学もある。 DB化で大学同士が比較しやすくなり、大学の専門分野の得手と不得手が明確になる。受験生や企業にとっては、大学の特徴が分かりやすくなる一方、大学側も教育活動を点検し、組織改革などにつなげられる。