これまでの携帯電話サービスを変える可能性を持った新技術が登場した。ユーザー宅内に設置可能な超小型の携帯電話基地局「フェムトセル」だ。家庭の商用ブロードバンド回線にフェムトセルを接続し,家庭内に携帯電話の基地局を作れる。携帯電話の基地局といえば,これまでビルの屋上や鉄塔上に陣取る巨大な構造物だったが,それが手のひらサイズまで小さくなり,家の中にやって来るのだ。 フェムトセルの存在が初めて本格的に表舞台に姿を現したのは,2007年2月にスペイン・バルセロナで開催されたモバイル業界で最大級の展示会「3GSMWorld Congress 2007」において。スウェーデン・エリクソンや韓国サムスン電子,NEC,英ユビキシス,英アイピー・アクセスなど世界中のベンダーがこぞって製品やソリューションを展示。実稼働している姿を初めて一般公開した。 フェムトセルのチップセット・ベンダーである英ピコチップ・デザ