アメリカの経済誌『フォーブス』は毎年、収入が多かったミュージシャンのランキングを発表している。 ビヨンセ、ドレイク、ジャスティン・ビーバーなど世界を代表するトップスター達が並ぶこのランキング。そうそうたる面々を抑えて2017年の1位になったのは、1年間で1億3000万ドル(約146億円)を稼いだ「パフ・ダディ」ことショーン・コムズだった。ちなみに、1位から10位までは以下の通り。 このランキングからは、現状のアメリカの音楽ビジネスの二つの趨勢が見て取れる。 一つ目は、いまや大物ミュージシャンにとっての最大の収入源はツアーの興行収益だいうこと。2位と3位のビヨンセとドレイクも、この期間にそれぞれ行った大規模なワールドツアーの収益が収入の大部分を占めている。前年の2016年に1億7000万ドルを稼ぎ、1位となったテイラー・スウィフトも、収入の多くは「1989」ツアーの興行収益だった(ツアーがな