ネット発のアーティストが活躍を広げ、音楽活動のあり方も多様化する現在。それを体現している一人が、2001年生まれのボーカリスト、超学生だ。小学生の頃に「歌ってみた」動画の投稿を始め、現在も「歌い手」として週1本のペースでコンスタントに新作動画を公開。YouTubeの公式チャンネルの登録者数は69万人を超え、総動画再生数は3億回を超える。“超絶ガナリヴォイス”と称される歌声と、レコーディングやミックスなどのエンジニアリングも自ら手掛けるDIYな制作スタイルが特徴だ。 2月15日にメジャー1stアルバム『超』をリリースした超学生に、そのユニークな来歴と発想について話を聞いた。 「趣味だから続いてきた」 ――そもそも、小学生の時に最初に「歌ってみた」動画を投稿した時のモチベーションはどういうものがあったんでしょうか? いまだにそうなんですけれど、自分の声がひとつの完成した音源になるという感覚が楽