ブックマーク / www.k-hosaka.com (2)

  • 寝言戯言18

    今回は復興と原発の話だ。 東日大震災から二カ月が経ち、どういうわけか震災後復興を戦後復興に擬して語る声がすでに聞かれなくなったのは、たんに私がそれを聞いていないだけなのか、自明のこととして言われなくなったのか、忘れられてしまったのか。 震災後復興=戦後復興とさかんに聞こえていた頃から、それは年がいった人たちのノスタルジーでありアナクロニズムであるという意見が同時にあり、それはつまり若い人のあいだでは戦後復興のような右肩上がりは望めないという現状認識が浸透していたからだ。バブルがはじけて不景気になった九〇年代半ば、私は何人もの年長者たちから、 「明けない夜はない。」 「春が来ない冬はない。」 だから若い人たちは夢を持ってもっと頑張ってほしい、という意見を聞いたが、国や社会や経済を地球の自転や公転に喩えるのはあまりに雑な話で、一度滅んだ恐竜がもう一度復活することはない。かつて栄えた中国とイン

    shiba-710
    shiba-710 2011/07/05
    保坂和志による、「メリーゴーラウンドを降りられなくなった人達」についての話。心底同意。/"この社会システムを維持しようとする勢力は、自分たちのことしか見ていない。"
  • 寝言戯言15

    「紙媒体()は、これから減る一方だ。あと十年もしたら雑誌なんかなくなってるんじゃないか。」 ついこのあいだもたまに会う知り合いがこう言った。この発言がなぜ不愉快というか、くだらないのか。 私のまわりにいる人間だからなんらかの形で、出版・マスコミ・テレビなどの業界にいる人が半分以上で、彼らが自分の足許の脅威として言うのはわかる(ということにしておこう)。しかし、出版・マスコミの周辺にいない人でも同じことを言う。人はみんな、どうなってほしいかの希望を語らずに予想ばかりを口にする。くだらないと感じる一番の原因はそれなんだと思う。 話は関係ないが、大学生の就職シーズンがはじまると(って、いつはじまるのか私は知らないが)、テレビのニュースで、 「不況で先行き不透明な社会情勢を反映して、学生の就職希望先も安定志向が強まり、官公庁・大企業などに集中する傾向が―――」 みたいなことを言うが、テレビという

    shiba-710
    shiba-710 2011/04/26
    保坂和志氏のHPより/「義」と「他の人の共感」を私はほとんど同じ意味で使っている。で、「他の人の共感」の「他の人」とは、私にとっては、けっこう一途でバカだった十代の自分のことでもある。
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