中国製ギョーザの中毒事件をめぐり、中国公安当局は28日の記者会見で、中国国内で殺虫剤が混入した可能性を事実上全面否定し、強硬な姿勢をみせた。「日中対立」の構図が鮮明になり事件の長期化は必至だ。北京五輪を控え、「食の安全」で強気を貫き通すしかない中国側の事情が、この日の記者会見からにじみ出ている。(北京 野口東秀、加藤達也) ■生中継 中国捜査当局はこの日の会見で、「日本で混入したと言っているわけではない」としながら、中国国内でメタミドホスが混入した可能性を、徹底して否定してみせた。特にメタミドホスを袋の外側から浸透するかどうかの実験は、内部犯行説を否定するために行われた実験といえそうだ。 中国側の説明によると実験はマイナス18度の条件下(ギョーザの倉庫保存、輸送、販売時の冷蔵温度)で行われ、1%、10%、30%、60%と濃度の異なるメタミドホスに袋を浸したところ、いずれも10時間以内に袋の