そして6月25日、ピーチの筆頭株主である全日本空輸(ANA)が、マレーシアのエアアジアとの合弁会社、エアアジア・ジャパンとの提携を、今秋を目途に解消すると発表した。ANAがエアアジアとの提携解消を正式に発表する前には、ANAがLCC事業を1本化し、ピーチがエアアジア・ジャパンを吸収するのでは、という憶測が流れた。 確かにゴールデンウィーク期間中の利用実績を見ると、ピーチのロードファクター(座席利用率)は、国際線が84.1%、国内線が91.3%と、ANAや日本航空(JAL)よりも高い。国内にあるLCC3社の中でもトップだった。 日本一、「満席に近い」ロードファクターを誇る航空会社は、今後どのように成長を続けていくのか。現在取り沙汰されているエアアジア・ジャパンとの統合の可能性はあるのか。同社の井上慎一最高経営責任者(CEO)に聞いた。 目指すは、「阪神タイガース」 利用実績が好調だ。2012