野田首相 旧海軍意識し訓示「一層奮励努力せよ」 野田佳彦首相は14日、海上自衛隊観艦式の訓示で、北朝鮮や沖縄県・尖閣諸島をめぐる緊張などを念頭に「安全保障環境はかつてなく厳しさを増し、領土や主権をめぐるさまざまな出来事が起きている。新たな時代を迎え、自衛隊の使命は重要性を増している」との認識を強調、「諸君が一層奮励努力することを切に望む」と締めくくった。 「一層奮励努力」は、日本海海戦で掲げられた「Z旗」で使われた表現。訓示では、真心に反していないかを自問する「至誠にもとるなかりしか」など、自戒の言葉を列挙した旧海軍兵学校「五省」も読み上げた。 尖閣諸島や島根県・竹島をめぐり中国、韓国との関係が悪化する中での、旧海軍を意識した首相の訓示は論議を呼びそうだ。 観艦式は神奈川県沖の相模湾で行われ、海自の艦艇45隻と航空機18機、自衛隊員約8千人が参加。通常の観艦式では初めてとなる呼び掛