気象情報会社「ウェザーニューズ」(本社・千葉市)に勤めていた気象予報士の男性(当時25)が自殺したのは、長時間労働や仕事のストレスのせいだとして、京都市の遺族が1日、同社に慰謝料など約1億円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こした。 訴状によると、男性は大学卒業後の2006年、気象予報士に合格。同社から08年4月に正社員として採用され、本社で天気予報の原稿作成などを担当していた。しかし、半年の試用期間が過ぎた同10月、自宅で自殺した。千葉労働基準監督署は長時間労働などが自殺の原因として、今年6月に労災認定した。 遺族側は、男性は月100時間を超える時間外労働を強いられ、上司から「何でこの会社にきたのか。迷い込んだのか」とも言われて強いストレスを受けたとし、「会社は社員の健康に対する安全配慮義務に違反した」と主張している。ウェザー社は「誠意をもって対応してきたが、提訴は大変残念。訴状を