祖父の一周忌に帰るついでに読んでみた。文芸評論家の斎藤美奈子さんが、古今の「冠婚葬祭マニュアル本」を渉猟し、これら儀式イベントの時代ごとの変遷を読み解いた、なかなか面白い本。 冠婚葬祭と一口に言うが、「婚」と「葬」はまだしも、「冠(=男児の元服の祝い)」や「祭(=祖先を祭る年中行事)」などは現代ではそのままの形ではもはや生き残っていない。その代わりかどうかわからないが、昨今のマニュアル本では、「冠」は子供が大きくなるまでに行われる様々なイベントごと(命名や百日参り、お食い初めに始まり、節句や七五三など)の説明になり、「祭」はその他の年中行事の解説に置き換えられているそうだ。 こういうのを読んでるから、やたらと子供の行事に参加する若い夫婦が増えてるのか…。 冠婚葬祭、それぞれにコンパクトかつ的確に歴史的変遷が語られており、いろいろと興味深い記述は多かったのだが、とくに面白く読んだのは、結婚式
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