神戸学院大(神戸市)ユースホステル部の合宿で焼酎のイッキ飲みを強要され長男=当時(20)=が死亡したとして、神戸市垂水区の男性(52)ら遺族が、大学と学生20人に計約1億円の損害賠償を求め、神戸地裁に提訴した。 訴えによると、経済学部2年だった長男は昨年3月、岡山県瀬戸内市の大学施設で合宿中に、学生20人にイッキ飲みを強要され、焼酎約600ミリリットルを飲み急性アルコール中毒で倒れたが、翌朝まで病院へ搬送されず死亡した。 男性は「アルコールハラスメント(酒の席での嫌がらせ)への認識が浅く、真摯(しんし)な対応がなかった」と話している。大学側は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。