色々盛り上がっている参院選ですが、経済政策だけはほとんど争点になっていません。「溜池通信」でかんべえさんが述べているように、市場は「ポスト安倍」よりも「ポスト福井」を心配している有様です。 ●市場は何故、政治に無関心なのか このように「政治の混迷」が前途に予想されるにもかかわらず、株式市場は1 万8000円台で概ね好調を続けている。NY 株が史上最高値を更新していること、世界経済の復調が確認されつつあること、そして日本経済も個人消費などはパッとしないながら、企業収益の上昇と雇用の改善が続いているからだ。政治はほとんど材料視されていない。 それにしても不思議なのは、2005 年の郵政解散との対比である。あのときは、「これで日本の改革の後戻りがなくなった」ことが外国人投資家に評価され、株価は盛大に上昇したものである。当時のロジックが正しかったとすれば、現在は日本株が売られなければならないはずで