不透明かつバラバラなクレジットカード手数料の上乗せ ただしこれで全ての問題がクリアになるわけではない。手数料の問題だ。すでに一部の納付についてはキャッシュレス化されているが、その手数料については対応がまちまちだ。例えば、国民年金保険料の納付はクレジットカード決済手数料を国側が負担しているが、所得税などの国税の支払いでは納付者が負担している。 1万円ごとに83円の決済手数料を求める形で、率にすれば0.83~1.67%の手数料を納付者が負担する。コンビニ払いなど他の納付方法についても手数料は発生しているが、クレジットカード払いだけが手数料を上乗せしている形だ。キャッシュレスを推進していながら手数料分だけ高くなるわけで、チグハグな形だ。 さらに民間では、クレジットカード会社の規約で現金払いとクレジットカード払いで価格を変えてはいけないとされており、公的支払いが例外扱いされているともいえる。 実際