放送波の地上デジタル完全移行を目前に控え、各社のこの春夏の大型テレビは力作、傑作がズラリ出揃った印象だ。昨秋から年度末にかけて、店頭にあればどんなテレビでも売れるといった狂騒状態から抜け出し、ほんとうに上質なテレビとは何かを真剣に考え抜いた製品が市場を賑わわせ始めたことは、われわれ消費者にとってもすばらしいことだと思う。商品情報を吟味し、じっくり腰を落ち着けてテレビ選びをするにふさわしい製品群がどんどん増えているわけだから。 とくにぼくがこの春夏のラインアップを見てすごいと思ったのが、東芝“REGZA”である。 合計2TバイトのHDDを内蔵し、最大で6チャンネル約30時間分の地デジ番組を一時保管できる「手頃なCELL REGZA」ともいえる3D対応のハイエンド・モデル「ZG2シリーズ」(52V型、47V型、42V型)の内容の濃さもすごいし、偏光フィルターを利用する“シアターグラス3D”を採