赤ちゃんの頃、私設の前に捨てられていた男の子リクオ。 親のいない寂しさから、すさんだ生活を送った彼はやがて少年院へ行くこととなる。 そこで自動車整備工の資格を取ったリクオを引き取ったのは、一人で小さな整備工場を営むおじさんだった。 最初は心を開かなかったリクオだが、 「お前の名前のリクオっていうのは昔のバイクの名前でな、名車だったんだ」という整備工のおじさんの言葉をきっかけに、徐々に心を開いていった。 と同時に、自分と同じ名前のバイク、陸王に興味を持つようになった。 おじさんの家は、おじさんと娘の2人暮らし。 奥さんが愛想を尽かして家を出ていってしまったため、親子関係がギクシャクしていたが、 リクオが住み込みで働くようになってから 親子の間に会話が生まれるようになった。 娘は、一緒に暮らしているうち、だんだんとリクオに惹かれていき、 いろいろ相談