【解説】ここに紹介するのは、スペイン語のラディカル・フェミニスト雑誌『トリブーナ・フェミニスタ』に掲載されたテレサ・C・ウヨア・ジアウリスさんの論考です。テレサ・ジアウリスさんは、女性人身売買反対連合(CATW)のラテンアメリカ・カリブ海諸国の組織である「ラテンアメリカ・カリブ諸国における女性と少女の人身売買に反対する地域連合(CATWLAC)」のディレクターです。 『トリブーナ・フェミニスタ』2021年4月12日 テレサ・C・ウヨア・ジアウリス 売買春やポルノグラフィという搾取も代理出産も新しい現象ではないが、ポストモダンやリベラルのイデオロギーに基づいて、個人の判断が公共の利益の概念よりも優先されているのが実情だ。このような個々の決定が、女性や少女を取引可能で、市場性のある、売買可能で、利益を生む客体に貶めるような固定観念を永続させているという事実にもかかわらず、自由な同意という誤った