開成高校の倫理の授業にも招かれ、映画や街おこしの仕事、自分探しをしていた中高生の頃の葛藤などを語ったヴィヴィアン佐藤さん その人に出会ったのは昨秋、自治体のアンテナショップのオープニングセレモニーだった。市長や国会議員らが集まるフォーマルな場で、青いラメ入りのリップグロスに真っ黒なアイライナー、色鮮やかなヘッドドレスは歩くたびにふわりと揺れる。にこやかに、堂々と関係者とあいさつを交わしていくその姿が、目に焼き付いて離れなかった。なぜ、こんな場所でドラァグクイーンの格好なのだろう。知り合いのつてをたどって、取材をお願いすることにした。 【写真】6歳の頃のヴィヴィアンさん、ドラァグクイーンを知る前「男らしく」への違和感 肩書は…ドラァグクイーンの格好をしていたのは、八戸都市圏8市町村の交流プラザ「8base」(東京・内幸町)の店内で、郷土芸能「八戸えんぶり」のディスプレーを手がけたヴィヴィアン