おととし、東京 渋谷区のバス停で路上生活をしていた女性が殴られて亡くなった事件で、保釈中の先月死亡した元被告の裁判は17日から始まる予定でした。 裁判が開かれないまま事件が終結したことについて、亡くなった女性の弟がNHKの取材に応じ、「なぜ事件を起こしたのか知りたかったが、気持ちを持っていく場がなくなってしまった」と今の心境を語りました。 おととし11月、東京 渋谷区のバス停で、路上生活をしていた大林三佐子さん(当時64)が休んでいたところ頭を殴られて死亡し、近所に住んでいた48歳の元被告が傷害致死の罪で起訴されました。 裁判は17日、初公判が予定されていましたが、元被告は保釈中の先月自宅近くの路上で倒れているのが見つかり、その後死亡が確認されました。 警視庁によりますと現場の状況から自殺とみられるということです。 このため東京地方検察庁は先月起訴を取り消し、裁判が開かれないまま事件は終結