京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション」第1スタジオが放火され、男女35人が死亡、33人が重軽傷を負った事件で、京都府警捜査本部は2日、映画「涼宮ハルヒの消失」などを手掛けた武本康弘監督(47)ら、亡くなった10人の氏名を公表した。18日の事件発生から2週間が経過し、殺人事件としてはきわめて異例なかたちの公表となった。 【動画】焼失を免れた京都アニメーションの原画展示 残る犠牲者25人の氏名を京都府警はDNA鑑定などで特定しているものの、遺族との調整を踏まえ、公表を見送った。 京都府警は、遺族らの心情に配慮しながら、犠牲者の身元の公表時期や方法について、慎重に検討してきた。事件発生から一週間近く経ってからようやく、その時点で亡くなっていた34人(男性13人、女性21人)の身元の特定に至った。 犠牲者の年齢は20~60代、いずれも同社社員。司法解剖の結果、死因は焼死が26人、一酸化