担当看護師はカルテの記述から証言を変遷させている これについて、被害者参加弁護士の上谷さくら弁護士は「判決は雑な事実認定で驚いている」として、次のように話す。 「カルテにはせん妄に関する記載は一切ない。現場責任者である病棟主治医は『4人部屋で満床の中、そんなことをするわけがない』という理由から、被告人に事実関係を尋ねることすらしていない。しかも、この病棟主治医は、医師が冤罪であると訴える『外科医師を守る会』の代表世話人です。 また、担当看護師がカルテに『術後覚醒良好』と書いていたのを、後から弁護士や病棟のスタッフと話して、自分の認識が誤っていた、実際には半覚醒であったと証言を変遷させている。その他にも複数の変遷があったことから、検察官は担当看護師が『被告人に有利な虚偽供述をする動機もある』と指摘しましたが、判決は証言を変えたことについて『相応に説得的』と判断しました。判決は、この2人の証言