マルチブート時のブートローダの選択について 現在のLinuxの標準ブートローダであるGRUBは、ブートするパーティションを選択する「チェーンローダ」と、カーネルを起動する「カーネルローダ」の機能を併せ持った便利なブートローダであるが、それ故マルチブートした時に不都合が生じることがある。 Grubにはstage1→stage1.5→stage2という3つのブートステップがある。それぞれの機能やインストールされる場所を説明すると、 Grub-stage1は、「stage1.5を見つけ、制御を渡す」だけの機能しかない。ハードディスク全体の先頭セクタであるMBR(Master Boot Record)か、各パーティションの先頭セクタであるPBR(Partition Boot Record)のどちらかにインストールされる。 Grub-stage1.5は、「ファイルシステムを理解する」ために存在する。