「ソリティア社員」という日本人にしか通じない用語がある。安定した大企業において、主にバブル期に就職して年功序列でなんとなく管理職になり、一日中自分の机に座ってさえいれば、ソリティア(パソコンに無料インストールされているゲーム)ばかりやってもお給料をもらえる中高年正社員を指す。特技は、「働いているフリ」「仕事を後輩や非正規社員に丸投げ」で、日本の法律が正社員の解雇や降格を厳しく規制していることの象徴的な存在でもあり、会社員経験者ならば誰でも思い浮かぶ顔があるだろう。 大学病院の勤務医だった頃、しみじみ不毛だと思っていた仕事の一つが、「医学論文の上司チェック」であった。大学という職場は年功序列・終身雇用ばっちりのコテコテ日本型雇用の世界であり、手術も論文作成も何年もやってないけど給料はもらえる「ソリティア教授」とでも言うような人種が存在した。そういう事実上セミリタイアした爺医に限って、部下が論
![電通過労自殺が示す、職場メンタルヘルスにおける解雇規制緩和の重要性 – アゴラ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7d5b969e9db9b62c5b77906d1daea9ceb25be903/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fagora-web.jp%2Fcms%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F10%2F257655c799a5b54aaff36692301fa55f.jpg)