誘拐未遂事件でW杯欠場=元オランダ代表のクライフ氏−サッカー 【ロンドン16日時事】サッカーの元オランダ代表の名手ヨハン・クライフ氏(60)は15日、スペインのラジオ番組で、1978年ワールドカップ(W杯)アルゼンチン大会欠場の理由が、子どもの誘拐未遂事件に遭ったためだったことを明らかにした。 クライフ氏の不参加は、当時のアルゼンチンの軍事政権への反発などが理由と伝えられていた。同氏によると、事件は同W杯の1年前に発生。何者かに自宅を襲撃され、クライフ氏は銃を頭に突き付けられ、夫人は縛り上げられた。子どもに危害は加えられなかった。その後、4カ月間、自宅の周辺や子どもの通学で、警察の警護を受ける状況となり、「人生には、何よりも大事なものを抱える時がある」とW杯は家庭事情を優先させたという。 オランダは78年W杯決勝で、地元アルゼンチンに延長戦の末敗れた。 [ 時事通信 2008年4