筆者はあの年の4~5月に岩手と宮城の避難所を、翌2012年に福島・双葉郡の仮設住宅をまわり、現地の子どもたちに自分たちの体験を作文として綴ってもらった。 『つなみ 被災地の子どもの作文集 完全版』としてまとめられた作文には、黒い津波がわが町をなぎ倒す様子や寒さに震えるなか校舎の一角や山中で避難したこと、自衛隊などによって支援された過酷な日々が記され、読む人の心を強く揺さぶった。同作文集は19万部のヒットとなり、国内では教材や展示会、朗読会などで多数利用されたほか、海外でも学術書や朗読会などさまざま伝えられた。ある福島の子の作文は世界有数の博物館、大英博物館の姉妹施設であるイギリス自然史博物館でも常設展で飾られている。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く