東京商工リサーチ(TSR)によれば、宮城県気仙沼市のホテル望洋舘は4月16日、仙台地方裁判所気仙沼支部から破産開始決定を受けた。負債総額は債権者約25名に対し約7億円。 同社は1964年に設立。気仙沼地域では初の政府登録国際観光旅館として多くの観光客が訪れたほか、市民を中心に結婚式や会合の場としても利用され、1991年2月期の売上高は約7億6500万円に上った。しかし、その後は景気の低迷や施設の老朽化、他施設との競合激化などにより、2007年2月期には売上高が1億5216万円まで減少。それまでの赤字から債務超過に陥り、一部金融機関の債務が債権回収会社に譲渡されるなど、厳しい経営状況にあったという。 その後、11年3月の東日本大震災の発生後は避難所として被災者を受け入れ、避難所を閉鎖した後は復旧工事関係者やボランティアなどの利用で一時的に業績が回復。12年から14年3月まではホテルの運営を復
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