スタートはあるけどゴールは決めていない、タイトル通りの思いつきを書き殴る与太話です。『けものフレンズ』最終回の内容に触れますので、配信待ちの方などはご留意下さい。 『スター・ウォーズ』シリーズに大きな影響を与えた事などで知られる比較神話学の古典『千の顔をもつ英雄』(ジョゼフ・キャンベル)によると、世界各地の神話伝説には共通して見られる「英雄の旅」の基本構造 〔出立−イニシエーション−帰還〕 が存在し、今作のストーリーラインもまた、「英雄の旅」のバリエーションとして紐解けるのでは、という所から与太話は始まります。 「英雄の旅」を意識的にベースにしているのか、普遍的なプロットであるが故に多くの物語を分解していくと「英雄の旅」に解体できてしまうのか、というのは卵が先か鶏が先かに近い所もあるのですが、後述する理由から、今作は「英雄の旅」という神話的構造を意識的に土台にしているのだろうと考えています