服を着る限り洗濯は一生必要で身近なもののはずなのに、あまり深く考えることはなかったなって思って。クリーニング屋さんの仕事もずっと謎だったというか、企業秘密が多そうなイメージなので調べるのは難しいんじゃないかな?と思いながら、興味だけはあったんです。 もともと私は、人間以外のいろいろな種族をキャラクターとして、少し普通ではない日常を描くのが好きなんです。なので、「人ならざる」登場人物たちが、どんな衣服を着て、どんな汚れに悩んでいるかを描いたらすごく面白いのではないかと妄想して、一気にプロットを描き上げて担当さんに“プレゼン”しました。 「こんな感じで描きたい」と提案したらすぐに連載に ──担当さんは、はじめはあまり乗り気ではなかったそうですね。 ふかさく そうなんです、反応が薄かったんですよ。でも、「洗濯をテーマにした、ファンタジー系のお仕事マンガ」と言われても、想像つかないですよね(笑)。