1989年京都府生まれ。2014年に大学院(修士)を修了後、フリーターや会社員をしながら、ブログ「道徳的動物日記」を開始。倫理学・心理学・社会運動など様々なトピックを扱う。著書に『21世紀の道徳学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える(犀の教室)』(晶文社、2021年)、論考に「「感情」と「理性」 : けっきょくどちらが大切なのか?」(『群像』2022年7月号、講談社)、「ネット空間を主戦場にする詭弁家」(『Voice』、2022年10月号、PHP研究所)などがある。 前回の記事では、「校則でメイクは禁止するべきか? 解禁するべきか?」というテーマのうち、「学校でのメイクは校則で禁止すべきだ」とする場合に、考えられる主張を中心に探ってきました。本記事では、「学校でのメイクを解禁すべきだ」とする場合、どのような主張がありえるか、また結論としてどちらがより生徒たちに「利益」をもたらしうるのか考