3Dプログラミング基礎知識(3)の続きです。 画面に描画されるまでの流れ(おさらい) 今回は「射影変換」についてみていきたいと思います。 射影変換 前回書いた「ビュー変換」によってカメラが定義され、カメラから見た光景が表現されました。 しかし、この時点ではオブジェクトはまだ3D座標系に位置しており、2Dのディスプレイ上に表示することはできません。 遠近法などを考慮した上で、3D座標上のオブジェクトを2Dの平面に投影する。この変換を行うのが「射影変換」になります。 射影変換のパラメータ 射影変換には距離によって見かけの大きさが変化しない「正射影(平行射影、平行投影などとも)」もありますが、今回は現実の世界と同じく遠近感のある「透視投影」を用います。透視投影の場合、下図に示すように前面、背面、上面、下面、左面、右面の6面で構成される視錐台を定義します。 画像に含まれる赤文字で書かれた数字が