「食育」がうたわれ始めてずいぶん経ちますが、厚生省の思惑とは裏腹に子どもの味覚が低下しているというデータが出てしまったようですね。 味覚の形成に大きく影響を与えるのは、5歳までの食事なんだそうですが、味覚が低下しているということは5歳までに「多彩で繊細な味」に触れていないということです。 離乳食の指導の時に保健師さんがおっしゃっていましたが、「甘味」は一番刺激が強く子どもがすぐに好んでしまう味なので、「甘味」を覚えさせるのは一番最後でできるだけ遅らせた方がよいということでした。 味覚は「舌」で感じるわけですが、甘味や苦味を感じる「舌」の場所は味によって異なっています。なので、特定の味ばかり感じていると、その味を感じる部分の舌の感覚は育ちますが、それ以外の場所は機能していないことになります。 また、舌で感じた味を情報として処理するのは「脳」ですが、脳は強い刺激を受け続けると段々とその刺激に慣