西村「男鹿さん、『かぐや姫の物語』の美術監督をやってもらいたいんです。」 東八道路を走らせながら、ぼくは後部座席に座る男鹿さんをバックミラーに捉えて切り出した。 西村「ある人に聞いたら、男鹿さんはもう、美術監督はやらないだろうって、そういうことを聞きました。そうなんですか?」 男鹿さん「えぇ、そうですね。」 西村「その理由ですけど、スタジオに入りたくないとか、美術監督のような皆をまとめる、管理する仕事が嫌だとか、そういうふうに聞いたんですが、正しいですか。」 男鹿さん「そうですね。もう、好きな時間にね。気が楽なんですよ。こういう風な仕事のやり方になれちゃってて、美術監督っていうのは、もうね。出来なくなっちゃってて。」 西村「考えてみたんです。男鹿さんにやってもらうために、どうしたら良いか。」 男鹿さん「……。」 西村「作業場所に関しては、男鹿さんが希望されるなら男鹿さんのアトリエでやっても
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