仮想通貨の熱狂的な流行が落ち着きを見せ始めるのかと思われところに、これまでになくばかげた話が伝えられ始めた──「ペトロ」の先行販売の開始だ。 ペトロは石油の埋蔵量が豊富なベネズエラ政府が発行する、石油に裏付けされた仮想通貨。地政学的リスクの分析を専門とするコンサルティング会社ユーラシア・グループの報告書によれば、同国はペトロの発行により、最大20億ドル(約2130億円)の調達を目指している。 政府が発行、石油が裏付け、ビットコインのようなもの、と聞けば魅力的に思えるのかもしれないが、誇大宣伝に惑わされ、ペトロへの投資を考えることがあってはならない。何から説明を始めるべきか分からないほど、ペトロには数多くの問題がある。それらの中でも特に重要なのは、以下に挙げる点だ。 「デスパレートな」策略 英米系投資銀行ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)は、ペトロ発行を「破れかぶれの(デスパレートな)
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