・F1とは「時代を映す鏡」である F1は単なる自動車競争ではなく、今の時代を映す鏡です。 日本では、F1は「終わった」と考えられている節があります。「音速の貴公子」アイルトン・セナが活躍したのはすでに20年前。近年はホンダ・トヨタのF1撤退が大きなニュースとして一般紙でも取りあげられ、F1の「終わった」感がより強くなりました。F1専門誌は次々休刊し、辛うじて残った雑誌も部数を減少させ続けています。F1に生で触れる年に1度の機会である日本グランプリは開催さえ危ぶまれ、そもそもフジテレビはF1中継を続ける気があるのかどうかさえ定かではありません。 しかしながら、そうした日本での「F1離れ」の一方で、中国、マレーシア、シンガポール、韓国、そしてインド......と、アジア各国でF1グランプリ開催の輪が広がっています。彼らはF1を自国で開催し、コンテンツとして成長させることに大きな価値を認めている