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言葉に関するshimazoomのブックマーク (3)

  • 牛になる事はどうしても必要です/漱石が若き天才に贈った言葉

    1916(大正5)年8月21日、数えで50歳の夏目漱石は、次のような激励の手紙を送った。 勉強をしますか。 何か書きますか。 君方は新時代の作家になる積(つもり)でせう。 僕も其積(そのつもり)であなた方の将来を見てゐます。 どうぞ偉くなつて下さい。 然し無暗にあせつては不可(いけ)ません。 たゞ牛のやうに図々しく進んで行くのが大事です。 そして8月24日に、もう一通。 この手紙をもう一君らに上げます。 君らの手紙があまりに溌溂としているので、無精の僕ももう一度君らに向かって何かいいたくなったのです。 いわば君らの若々しい青春の気が、老人の僕を若返らせたのです。 (中略) 牛になる事はどうしても必要です。 吾々はとかく馬になりたがるが、牛には中々なりきれないです。 僕のような老猾(ろうかつ)なものでも、 只今(ただいま)牛と馬とつがって孕める事ある相の子位な程度のものです。 あせっては不

    牛になる事はどうしても必要です/漱石が若き天才に贈った言葉
  • 人は何故「最近の若者はダメ」あるいは「大人を信じるな」と言い続けるのか?

    「氏より育ち」という言葉があるが、「育ち」は二つに分けて考えるべきである。すなわち「親の影響」(躾)とそれ以外とに。 結論を言えば、人の行動パターンに影響を与えるのは「遺伝子」と「仲間」であって、「親の影響」(躾)はそれほど影響を与えない。このことは変化する環境下にさらされる(枯渇しやすい資源に依存するため自ら移動することも同様である)生き物にとっては有利かもしれない。一世代前の経験を模倣するよりも、同世代を模倣した方が、変化に適応する確率が高いと考えられるからだ。 いろんな意味で有名な言語学者スティーブ・ピンカーは、今日では「グループ・ソーシャリゼーション・セオリー」と呼ばれる理論と出会ったときのことを、こう述懐する。 「三年前、サイコロジカル・レヴユーに掲載されたある論文が子ども時代と子どもに関する私の考え方を一変させた。私も多くの心理学者同様、人がもって生まれた遺伝子と親の育て方との

    人は何故「最近の若者はダメ」あるいは「大人を信じるな」と言い続けるのか?
  • 「あきらめたらそこで試合終了ですよ」という言葉の意味。 - Something Orange

    先日の「物語夜話ラジオ」がおもしろかったので、インスパイアされて記事を書いてみる。 テーマは「あきらめたらそこで試合終了ですよ」。近頃、この言葉の意味をつくづく実感するようになった。そうなのだ。あきらめたらそれまでなのだ。 以前、ぼくは、この言葉を一種の根性論として理解していた。勝負が見えていてもとにかくあきらめずさいごまで全力を尽くせ、という意味だ、と。 しかし、最近ではもうすこし違う意味に解釈している。ひとは、じっさいには可能なことでも、不可能だと思い込んでしまうことがある。そしてそう認識したとたん、当に不可能になるのだ、ということ。 たとえば、ぼくもそうだけれど、「自分は絵を描けない」というひとがいる。が、目が見えて、手が動かせるなら、物理的な意味では、描けないはずはないんだよね。 ようするにそれは「描けないと思い込んでいる」だけなのだ。もちろん、技術的な巧拙はある。そのままではへ

    「あきらめたらそこで試合終了ですよ」という言葉の意味。 - Something Orange
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