介護食材「ソフリ」を使ったメニュー。シャケの切り身に似せたムースを主菜に、カボチャやミニトマトに似せた食材もある(ヤヨイ食品提供) 高齢者向け「介護食」が進化している。やわらかくのみ込みやすいというだけでなく、おいしそうに見えるのだ。食べてみると、実際、味もいい。高齢化で成長する市場をリードしようと、各社の商品開発が熱を帯びている。 介護用の食事というと、ミキサーを使うなどして細かくすりつぶすのが基本だった。ただ高齢者からは「何を食べているかわからず、食欲がわかない」と不満が出ていた。 伊藤忠商事系のヤヨイ食品の介護施設向け食材シリーズ「ソフリ」はゼリーやムース状だが、色や形を元の食材に似せた。豚肉、ニンジン、ホウレンソウのムースを一緒に使ってカレーや酢豚を作るなど、レシピの工夫も可能だ。 春と秋に新しい食材を追加しており、この秋の商品改定では、見た目に加えて栄養面も改良。豚肉と鶏