2011年10月にスティーブ・ジョブズが亡くなったとき、彼が仲間とともに創業し、長年にわたって繁栄とイノベーションの旗振り役となってきたアップルが成長力を維持できるのか、多くの評論家が疑問を呈した。 癌を発症し、最高経営責任者(CEO)の立場を退いた後も、社内でのジョブズの影響力は絶大だった。アップルのイノベーション(パソコンからiPod、iPhone、iPadに至るまで)は、世界の通信や娯楽のあり方を根本から変えた。56歳での早すぎる死を受けて、アップルの未来は危ういというコメントが多く聞かれた。 こうした議論に接して、僕はリーダーシップについて、そして偉大な企業を創る唯一の方法というものがあるのか、考えてみた。 「この世で確かなものは死と税金だけだ」という。ならばビジネスの世界で唯一確実なのは、いつかはよからぬことが起こる、ということだ。運が良ければ絶体絶命のピンチにはならないかもしれ
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