傑作の誉れ高い、エリス・レジーナ最晩年の1979年作品。 10年前に短期間入院した時に、ギターのM君に借りたカセットで 初めて聴きました。たった10年前でも、当時はまだカセットが 普通に使われていたのだと思うと、少年老い易く学成り難しと 痛感せざるを得ません。 ジョアン・ボスコの「酔っぱらいと綱渡り芸人」、作曲者ジョイスの 名を一躍高めたというタイトル曲「或る女」などの名曲を収録。 大好きなダニーロ・カイミの"Pé Sem Cabeça"もやっています。 「酔っぱらいと綱渡り芸人」は、作曲された当時のブラジル軍政への 批判的暗喩を含んだ歌であるとのこと。言葉がほとんど分からないので、 どうしても作曲面、編曲面でばかりブラジル音楽を聴いてしまいますが、 多くのMPBと政権批判というのはある意味、切っても切り離せない物だろうし、 その辺については我ながら不見識だなと思いつつ、とにかく曲もアレン