ブックマーク / www.u-tokyo.ac.jp (1)

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    書は放送大学2023年度に開講された「進化心理学」の印刷教材 (教科書) である。進化心理学とは、ヒトの心のはたらきを「自然淘汰による進化」という考え方によって統一的に説明しようとする分野である。つまり、進化心理学を学ぶということは、特定の「考え方」を理解するということである。このときに問題になるのは、正しい理解を阻害するいくつかの誤解が広がっていることである。この教科書ではこのような誤解を解くことにも注力したので、その部分に焦点を当てて紹介したい。 進化論に関する誤解の筆頭格とも言えるものに、「種の保存」の役に立つ形質は進化するというものがある。例えば、ある個体が群れに近づく捕者の存在を大きな警戒音を出して仲間に知らせる結果、目立ってしまい捕されやすくなるとする。この個体の行動は自己犠牲を伴う利他行動である。このような利他行動は「種の保存」に役立つから進化したのだという説明を聞い

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