こういうメンタルが、もうダメなんだろうか。 サッカーW杯・ロシア大会。決勝トーナメント1回戦、対ベルギーの試合が終了した。後半のあたま、続けざまに2点を先制しながら、その後3失点を喫し敗れてしまった。得点経過だけ見れば、十分に勝てたはずの試合だ。あの日のポーランド戦で監督・選手がくり返した「結果がすべて」の原則に照らし合わせるなら、くやしくてたまらない結果だ。けれどもぼくはいま、本気でくやしがることができない。ピッチ上で泣き崩れる選手たちを見て、泣きはらした眼でインタビューにこたえる選手たちを見て、空を見つめながらことばを絞り出す西野監督を見て、一緒に泣くことはできる。なのにほんとうの「くやしい」が出てこない。その心性がもう、世界との差なんだろうと自分を噛みしめる。かろうじてそこにだけ、ぼんやりとしたくやしさを噛みしめることができる。この敗戦を本気でくやしがるには、まだまだたくさんの経験が