先日、夏目漱石の印税に関する報道が視界に飛び込んできた。 これが非常に面白かった。 「吾輩は猫」印税997円也 漱石自筆の領収証、公開へ http://www.asahi.com/articles/ASK5C5TKSK5CUCVL019.html 『吾輩は猫である』の上・中・下巻。 中巻第五版、1000部。 下巻第一版、1000部。 下巻第二版、1000部。 下巻第三版、1000部。 下巻第四版、1000部。 上巻第十版、1000部。 右6000部の印税として、997円50銭を領収する。 この金額は、現代価値に換算すると1000万円弱ぐらいで、印税率は20%弱ぐらいとのこと。 ここから計算するに、『吾輩は猫である』の単行本の定価は、現代価値に換算すると一冊あたり1万円弱ぐらいだったと思われる。 上・中・下全部を揃えると、2~3万円程度か。 さて、最近とみに思うのが、純文学だの文芸だのという
ために↓を手に入れていくらか前に読もうとしたが、ひどすぎて真面目に扱えるしろものではない。 小説技術論 作者: 渡部直己 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2015/06/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 人称の変化なるもの(例:一人称→三人称→一人称)は、典型的な「俗に一人称小説といわれるもの」においても普通に行われるものである。たとえば 私は太郎だ。私には一人の親友がいる。彼の名前は次郎。次郎には恋人がいる。彼女の名前は花子。花子には、次郎のほかにもう一人、恋人がいる。彼の名前は三郎。 というように。「俗に一人称小説と分類される小説」においても、文法的に、三人称が主語の文章は数多く出てくる。したがって「移人称小説」なる造語がそもそも馬鹿げていることは間違いない。 『小説技術論』内でとりあげる、また昨今流行っている(どうももう廃れたみたいだが)と
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