「健康で文化的な最低限度の生活」著者柏木ハルコさんインタビュー(前編) 「親に連絡されるくらいならホームレスのほうがマシ」生活保護漫画を描く中で見えた支援の実態 生活保護受給者とそれを支えるケースワーカーとのリアルなやり取りを描いて話題となった『健康で文化的な最低限度の生活 (ビッグコミックス)』 そのコミックス第3巻が1月29日に発売されました。著者の柏木ハルコさんに作品に込める思いや、描く中で感じたことについてお話を聞きました。 東日本大震災を境に社会問題を考えるように ――生活保護を題材にした漫画を描こうと思ったのはなぜですか? 柏木ハルコさん(以下、柏木):私の友人が法テラス(法務省所轄の法律相談窓口)に勤めているのですが、そこを訪れる生活保護受給者の方の話を聞いていて、非常に興味深いなと思ったのがきっかけです。 東日本大震災を境に社会問題について描いてみたいと思うようになったこと