フランス文学とはいわば人間像を探究した文学である。仏文学史上の表現で換言すれば、「モラリスト文学」であるのが特徴といえる。1588年のモンテーニュ『エセー』を嚆矢とし、パスカル『パンセ』、ラ・ロシュフーコー『箴言集』などによって、ブルジョワ貴族にみられる悲観的で厭世的な人生観を持つ性根を据えた。18世紀になってヴォーヴナルグが人間の内に潜む情熱が生み出す偉大な力を主張した。彼の"偉大な思想は心から来る"という人間の本質を善として捉えた感性礼賛の楽天的思想は、ルソー『新エロイーズ』の爆発的な人気によって人々に広がった。小市民の立場から自由に描かれたその情緒纏綿たる感情表現と美しい自然描写は、サン=ピエール『ポールとヴィルジニー』、シャトーブリアンへと受継がれた。スタール夫人『個人と国民に及ぼす情熱の影響について』は古典主義的な厳格な規範によって抑制されていたフランスの人々の自我を解放し、情熱
風間賢二「いけない読書マニュアル」の推薦作のメモ。 ■ポストモダン小説 「トリストラム・シャンディ」ロレンス・スターン 「運命論者ジャックとその主人」ディドロ 「悪の誘惑」ジェームズ・ホッグ 「スイム・トゥー・バーズにて」「第三の警官」フラン・オブライエン 「マリガン・シチュー」ギルバート・ソレンティーノ 「超哲学マンソンジュ氏」マルカム・ブラッドベリ 「チャタトン偽書」ピーター・アクロイド 「人生 使用法」ジョルジュ・ペレック ■ユーモア小説 「ヴィクトリア朝妖精物語」 「魔法がいっぱい!」ライアン・フランク・ボーム 「光のかけら」ジョン・ガードナー 「とんでもない月曜日」ジョーン・エイキン 「木曜日はあそびの日」ピエール・グリバル 「やぎと少年」I・B・シンガー 「小人たちの黄金」ジェイムズ・スティーブンス ■ラブロマンス小説 「トリスタンとイズー」ローズマリー・サトクリフ 「ふりだし
ベスト10 best10list2.xls エクセルをダウンロードできます 初度 礒崎純一(順不同) 小川功(順不同) 加藤幹也(幻想小説ベスト10) 須永朝彦(順不同) 服部正(順不同) 東雅夫 吉村明彦(順不同) 1
■93歳の「元戦犯」 13日、元BC級戦犯で、戦争体験を著書としてまとめ、また講演活動などでも語り継いできた飯田進さんが、93歳で亡くなった。 飯田さんが戦争についての記録を残そうとした背景には、強烈な怒りがある。自身の体験をまとめた『地獄の日本兵 ニューギニア戦線の真相』は、「戦闘ではなく飢えと疲労と病で死んだ」兵士たちの無念が伝わってくる力作である。 同書の「おわりに」は、飯田さんの血涙が感じられる文章となっている。少し長くなるが、追悼の意味で、以下に抜粋・引用してみよう。 *** これまで、私の体験と元兵士たちの記録をたどって、ニューギニア戦線の実相を描いてきました。それは、勇戦敢闘したある兵士の物語ではなく、飢えて野垂れ死にしなければならなかった大勢の兵士たちの実態です。 重ねて強調しておきますが、これはニューギニアに限りません。太平洋戦争戦域各地に共通していたことなの
韓国のサムスン電子が、バッテリーから火が出るなどの不具合が相次ぎ、新型のスマートフォンの販売を取りやめる中、国土交通省はこの製品の航空機への持ち込みを禁止し、国内の航空各社に対して利用者に周知するよう指示しました。 こうした中、国土交通省は「ギャラクシーノート7」を航空機に持ち込むことを禁止する措置を執り、国内の航空各社に対して利用者に周知するよう指示しました。この製品について、国土交通省はこれまで電源を切るなど一定の条件の下で機内に持ち込むことを許可していましたが、航空機の安全運航に支障を来すおそれもあるとして今回の措置を決めました。 同様の措置は、アメリカ運輸省も「航空機の安全が最優先だ」として、14日に発表しています。
栃木県警茂木署は16日、オートバイのロードレース元世界チャンピオン、ワイン・ガードナー容疑者(57)を、男性3人の胸ぐらをつかむなどした暴行の疑いで現行犯逮捕し、発表した。ガードナー容疑者は「自分の体をつかんだ腕をふりほどこうとして体をゆすっただけ」などと容疑を否認しているという。 署によると、ガードナー容疑者は16日午前8時40分ごろ、茂木町桧山のツインリンクもてぎ敷地内で、東京都江戸川区の男性(49)ら3人の胸ぐらをつかみ、体を押すなどした疑いがある。3人が乗っていた乗用車とガードナー容疑者の乗用車が接触し、口論になったとみられる。 ガードナー容疑者はオーストラリア出身で、モナコ在住。世界選手権500ccクラスの1987年チャンピオン。鈴鹿8時間耐久ロードレースでも4度優勝した。ツインリンクもてぎではオートバイのロードレース世界選手権シリーズ第15戦、日本グランプリが開催され、出場する
自転車同士による出会い頭の衝突事故を想定したテストをJAFが実施。ヘルメット着用の有無で頭部への衝撃がどれほど異なるか、比較検証しました。特に子どもを乗せている場合、より注意が必要です。 母子3人乗り自転車と男性1人の自転車が衝突 JAF(日本自動車連盟)は2016年10月14日(金)、自転車同士が衝突して転倒したときの頭部への衝撃について、検証した結果を発表しました。 自転車同士の、出会い頭の衝突事故を想定したテストを実施(写真出典:JAF)。 自転車は免許も不要で気軽に乗れるものですが、転倒した場合、頭部などを地面に強打し、致命的なけがを負う可能性があります。そこでJAFは、自転車の事故類型で最も多いという「出会い頭の衝突」を想定したテストを実施。その危険性を検証しました。 実験では、母子3人乗り自転車(幼児2人同乗基準適合車)と、男性が乗る自転車がいずれも20km/hで走行中、出会い
天皇陛下の「お気持ち」ご表明を受け、政府は、天皇陛下から皇太子さまへの皇位継承に伴う重要な儀礼である「大嘗祭(だいじょうさい)」を平成30年11月に執り行う方向で検討に入った。準備に1年近くかかるため、来年(29年)の通常国会で皇室典範改正を含む法整備を行わねば間に合わなくなる。17日に始まる有識者会議でも論点の一つとなる見通し。 天皇陛下は8月8日に公表された「お気持ち」のビデオメッセージで「2年後には平成30年を迎えます」などと語り、在位30年を節目としての「生前退位」をにじませられた。 退位に伴う皇太子さまへの皇位継承でもっとも重要となる大嘗祭は、天皇が即位後初めて行う新嘗祭を指す。その中心的儀礼である「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」では、天皇が「悠紀殿(ゆきでん)」と「主基殿(すきでん)」で自ら新穀を供え、神々とともに食し、五穀豊穣に感謝するとともに、国家・国民の安寧を祈念する。
学校図書館への「学校司書」の配置が、公立の小・中学校でともに6割未満にとどまっていることが文部科学省の調査でわかった。2年前の前回調査より増えたが、厳しい財政状況などを背景に、自治体によって配置状況に大きな差が出ていることも浮き彫りになった。 学校司書は図書館にいて、資料整理や展示のほか、読み聞かせ、資料探しなど、図書館を通じた学習を支える。公立については各教育委員会が採用しており、2014年の学校図書館法の改正で配置が「努力義務」となった。 文科省の調査によると、公立の小・中学校の学校司書は、1人が複数校を兼務する場合があるが、全国で延べ約1万7千人。学校司書を配置している割合は、今年4月時点で小学校が59・3%、中学校が57・3%だった。 配置状況を都道府県別にみると、小学校は山梨県と島根県がほぼ100%、中学校は鳥取県と島根県が100%だった。一方、青森県は小学校で5・5%、中学で3
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